2013年4月1日月曜日

またひとつ発見

先日、ひさしぶりに会った友達と南部へドライブに行きました。
車を出した私はごはんを食べるところだけ調べて
あとは何も考えてなかったので
ぶっつけで南部一周することになりました。

ごはんをたべてすぐ先のところに「あざまさんさんビーチ」というエメラルドグリーンのとてもきれいな海をみつけたのですが
奥武島という離れ小島に行くつもりだったので、そこは遠くから眺めるだけで通り過ぎてしまいました。
でも、結局奥武島への行き方も解らず、気がついたら通り過ぎていて
とにかく海がみたいなあ、みせたいなあと思っていたので
大度海岸という浜へ、ようやく辿り着きました。

引き潮でいたるところがごつごつした岩肌でしたが、友達はとても嬉しそうでした。
潮が引いてところどころ大きな水たまりになってるところを
珍しそうに眺めているのが印象的でした。
彼女は那覇のど真ん中の都会育ちで、滅多に浜を歩いたりすることがないのでした。
私はちょいちょいと北部に行ってきれいな海を見たり、
近所には割といい砂浜があって散歩をしたりと、「海は近くにあるもの」というイメージがあったのですが、
彼女にとって海は特別で。
彼女に限らず沖縄在住だからと云ってみんながみんな海を身近に感じているわけではないのでした。

そう考えていると、友達が浜いっぱい落ちている珊瑚の屍骸をふたつ取り上げて、
音を鳴らしました。
すこし、びっくりしました。
珊瑚がこんなに綺麗な音をさせるなんて知らなかったのです。
あわてて私も四、五個取り上げて手のひらの中で鳴らしました。
カラカラ、だか
シャラシャラ、だか
文字にするのがむずかしい。
軽やかで綺麗な音がします。
結構な時間を海の側で生きて来たのに、そんな音を聴いたのは多分初めてで、
ひとりでだったら恐らく思いつきもせず、一生やろうと思わなかったでしょう。
私はその珊瑚の屍骸をカバンに入れて帰りました。
この音に気づかせてくれてありがとう、と、友達に感謝しました。
そして、いつかあのエメラルドグリーンの海岸に連れて行きたいなあと思いました。

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